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天外塾参加
新しい意識の変容の潮流への参加をお薦めします
弁護士 太田勝久様
2011年に、天外伺朗先生を札幌にお招きして札幌天外塾を開催しました。
天外先生から、時代の主流であった「管理型」マネジメントを超える「フロー経営」、「燃える集団型」
マネジメントを、直接、学ぼうとしました。
このような経営理論の進化を求めた学びの中で、顕在意識上の理性的知識としての体得では駄目であること、私たちの潜在意識まで含めた存在のあり方、意識のあり方が重要であること、「内的世界」が整うと「外側で起きる出来事」も整ってくるということを、朧気ながら体得しました。
しかし、当時において、深い闇である深層意識のあり方、そのアプローチの方法は、全くの手探り状態であったと思います。
その後の10年間、時代の変化、転換は著しいものがありますが、同時に、天外先生の業績の進化と活躍は、目覚ましいものがあると思います。
今や、時代は、経済の米国の一極支配が崩れつつあり中国が台頭して、マネーの支配をもって世界を支配する近代500年の構造が崩れつつあります。日本は、米国の属国としての戦後高度成長の中で、「管理型」マネジメントをもって経済成長を成し遂げましたが、大きく行き詰まっています。近代の自我の確立による欲望の自由が、社会の成長から、社会の混乱及び環境の混乱の原因に転じています。
近代の自我の確立は、目に見える物を対象とするニュートン力学的理論に依拠していますが、テレビ、携帯電話、インターネットをはじめとして私達の生活は、もはや目に見えない世界の量子力学的理論に依拠して構成されており、大きなパラダイムシフトが進んでいます。
他方、欧米では、宗教の領域であった深層意識の問題が、トランスパーソナル心理学、意識成長論などによって深層意識が解析され、「意識の分離から統合へ」が模索されるに至っています。他方、アジア、日本では、古く仏教の唯識論をもって深層意識の構造の解明がなされていますが、その現在の深層意識の取り扱いは、タオ、道、真我、成功の習慣、精神的ストレス、精神世界などいう曖昧な概念の中に散乱しているように思われます。
私は、このようなパラダイムシフトの中で、個々人の意識の成長と進化が、最も重要なテーマのであると思います。また、組織のあり方が、段階的に進化し、オレンジ型、グリーン型の「管理型」マネジメントから、「ティール型組織運営」に進化するとの予測も納得のいくものです。
天外先生は、この意識学及び組織学というべき分野において、最も優れた実践的なフロントランナーであると思います。天外先生の理論と実践的方法は、必ずや、今後の個人と組織の在り方の大きな潮流になるものと予見されます。
天外先生の重要な指摘は、「フロー経営」、「ティール型組織運営」へと組織階層が進化するためには、その前に、個人の潜在意識を含む意識が単なる成長ではなく、「変容」することが不可欠であるとの指摘だと思います。
この「実存的変容」は、極めて実践的なものであり、単に顕在意識の理性的知識を獲得しただけでは実現できない。潜在意識レベルの存在の変容、意識の関係構造の変革の問題であるいうことです。まさに「混沌の中で、混沌をものともせず、しっかり坐る」「やり方」ではなく、「在り方」が変われば、会社も家庭も人生も変わる」「行動のマネージメントから存在のマネジメントへ」「分離から統合へ」と言われるゆえんです。
このように天外先生の15年間わたる天外塾の実践の成果として、具体的に意識存在を変容させるべく成果をあげる方法が模索され構築されて、提示されていると思います。欧米的にはマインドフルネス、ヨガの瞑想、仏教唯識論では修行方法としても六波羅蜜の「禅定」に該当すると思いますが、これらにおいては、明確に意識の成長進化の方法として意識化されていないきらいがあります。天外先生は、意図的に、これらの手法を再構築されて、現代の私達が使える手法に進化させていると思います。例えば、天外先生は、メンタルモデルに注目して瞑想方法やスートラを工夫するなど実践的な工夫を積み重ねて構築しつつあります。
時代のフロントランナーとして、天外先生が、個の深層意識の葛藤を止揚する具体的手法を具体的に体系化しつつあることは、「人類の目覚め」ともいうべき現代において、価値ある素晴らしいことだと思います。 是非、多くの方々が、天外先生の天外塾に参加されることをお薦めいたします。