講師 / 参加者の声
「日本全国の“コミュニティ”を巡る旅」
鈴木 七沖 Naoki Suzuki様 2023/06/08
いま、作家・天外伺朗さんの「天外塾」が主催する
「コミュニティを深掘りするフォーラム」と、
自分が運営する天外伺朗オンラインサロン
「salon de TENGE」の両方向から
日本全国の“コミュニティ”を巡る旅をしています。
“コミュニティ”とひと言で表現しても、
それは語れないほど実に多様な現象ですし、
そもそも定義や「こうあらねば?」なんてものも、ない。
ある意味、結果論的にできあがったことが、
コミュニティ化していくことだってあるわけで、
いろいろな「場」を訪ねることによって、
ほんとうに生き方や暮らし方は何通りもあることに気づけておもしろい。
私見的にはっきり感じるのは、
もうこれまでの経済社会のうえに成り立っている“消費中心の暮らし方”一辺倒では、
ほんとうの幸せを味わうことなどできないんじゃないか……ということ。
オルタナティブとしての事例を山ほどあぶり出すことによって、
それぞれが、それぞれに合った選択肢を自分自身で選び、実践していけばよい。
ひと昔前の“コミュニティ”は、
現実社会との対比から(良い悪いから)生まれることが多かった気がします。
ところが、これからの“コミュニティ”は、自分の生き方や在り方に合わせて、
なんなら複数の場所に所属しながら、関わりながら自分なりの独自の拠点をつくることだって、できる。
ようは「軸」をどこに置くかで、まさしく主体的に自分の人生をカスタマイズできる時代になってきたと思います(一択ではない、ということ)。
家族や夫婦、友達の在り方まで、これからは変化していくでしょうし、自分が生活をする拠点も、なんなら仕事さえ複数あっても全然おかしくない。
(そのほうが上手くいく気がするなぁ)
そうなると「教育」だって変わるよね。学校に行くことだけが学びじゃないんだし。行かない子=ダメ……なんて気持ちもなくなるよ。
この探究はまだまだ続きます。
天外伺朗さんは必ず本にまとめてくれるでしょうし、自分も映像作品にまとめたい欲求が生まれてきたりして。
zoomとリアルの両輪から、ますます深掘りしていきます。
―――「71nanaichi」 / 鈴木 七沖さんのfacebookより
「 代表者の強烈な個性が活かせるコミュニティ 」
石川 公子 Kimiko Ishikawa様 2023/05/23
「コミュニティを深掘りするフォーラム」を山口県俵山温泉 「俵山ビレッジ」
(代表:吉武大輔さん)にて開催。
廃業や空き家となった施設をリニューアルしながら、
地域とともに「健康をテーマにした新しい湯治場(健康のディズニーランド)をつくる」を
コンセプトにさまざまなプロジェクトを一歩一歩進められています。
このフォーラムでは、
すでに「キブツ八ヶ岳」(代表:滝沢泰平さん)、
「ウェル洋光台」(大家・事業主:戸谷浩隆さん&朱美さん)と、現地を訪問してきました。
それぞれ代表される方々の強烈な個性(思い)で育まれていますが、
いずれもその地域ならではの個性を活かされていることは共通しているように思います。
また住人の方々が、自らの役割や生きがいを上手に果たされているように感じられることも共通していました。
そして、他のコミュニティとの交流を活かそうと考えられていることにも広がりを感じました。
コミュニティの歴史は世界的にもいろいろありますが、
「これからのコミュニティ」は、これからの社会の希望の一つだと思います。
――― Facebookグループにでいただいたコメントより
「コミュニティを深掘りするフォーラム in 八ヶ岳」
滝沢 泰平 Taihei Takisawa様 / キブツ八ヶ岳 2023/04/18
CDや aiboといったSONYにおける歴史的な発明を世に出した
天外伺朗(てんげしろう)さんの数ある研究テーマの大きな1つに、
今コミュニティがある。
かつて50年前にも"カウンターカルチャー"という言葉をはじめ、
日本だけでなく世界的にコミュニティはブームとなったが、
今この令和にて再び以前にも勝るとも劣らないコミュニティブームがやってきている。
その中で全6回の企画で、
全国ですでに始まっているコミュニティを
現地を訪れてまわる企画イベントが天外さん主導で今年から動き出し、
光栄なことに数多あるコミュニティ活動の中からキブツ八ヶ岳が、
その最初の1つに選ばれ、
昨日に参加者が八ヶ岳へ集う。
そこには、あの"サイハテ"コミュニティを創立した工藤シンクさんをはじめ、
全国ですでにコミュニティを実践しているリーダーも集まり、
これをきっかけに各コミュニティの横のつながりも始まる。
そう、単独コミュニティが生まれて形になるのはスタート地点であり、
このコミュニティバブルとバブルが繋がり、
さらに大きなコミュニティネットワークとなるのが、
もともと僕も思い描いてたビジョンであり、
その先には国境も民族も超えた"アースリング(地球人)"コミュニティの新世界があると思っている。
その更なる先にまた、
これまで単独惑星であった地球の次なるステージがあるのだけど、
それを今伝えるのはあまりにも現実離れしているので、時が来たら。
朝には総規模8町歩(24,000坪)にも及ぶ自然栽培の田畑を見学し、
昼にはカフェ・ハレルヤでランチ、リトリートドームORにて講義、
夜キブツハウスでは、
八ヶ岳コミュニティメンバーも勢揃いして、
合同のコミュニティ総会というキブツ八ヶ岳体験の丸一日。
これをきっかけに同じようなコミュニティ体験が出来るツアーも企画したいと思いますので、
是非皆様も八ヶ岳へ、キブツへ。
――― Facebookグループにでいただいたコメントより
【天外さんの深い探求と共に現地を回ります。】
戸谷 浩隆 Hirotaka Toya 様 / ウェル洋光台
おかげさまで今年も、無事平穏に年末を迎えることができました。
今日はハウスメイトや近所に住む元ハウスメイトたちと一緒に大掃除。お昼も元ハウスメイトのさっちんが作った美味しいベジご飯をみんなで美味しくいただきました。来年は、長女のえりがついに中学生になります。来年で小さかったえりを連れてウェルに戻ってからちょうど10年が経つことになります。来年1月で近所にはウェルで一緒に子育てした家族が5世帯、鴨川の一番仲の良い福岡家をいれると7世帯9人の子供が時々集まって空間を共にしながら育つようになりました。ハウスに住む住人は少し増えて最近は38人前後。今、6組のカップル・夫婦が住んでいます。
会社は勤続20年を迎え、ステップアップ休暇で1月半ばまでゆっくりお休みをいただいています。
来年も色々な予定があり、色々な出来事が起きてきそうですが、今、なんといっても一番楽しみにしているのは、
天外さんの4月~6月の「コミュニティを深掘りする」全6講のフォーラム。
私は、5月に第3講を担当し、ウェル洋光台で現地開催することになっています。他の講座も現地開催。長くお付き合いのある第4講のアズワン鈴鹿にバトンを渡します。
私は全講、現地をおとづれ可能な限りそれぞれの地に滞在したいと思っています。昨年対談した吉武大輔さんの俵山ビレッジや元ハウスメイトが地元で深い関係のあるはっぴーの家ろっけん、そして滝沢泰平さんのところにも伺います。全体を通じて深く関わってくださるであろう、天外さんのサロンを運営している鈴木七沖さん。先日ウェルに数日滞在してくださり、これから月に1度ぐらい滞在してくださることになっています。
長く続いている天外さんのサロンでも、コミュニティをテーマにしたリアル開催のサロンがあり、1月に合宿も予定されていたり、フォーラム以外も含めて、様々な角度からコミュニティを探求しようとしている天外さん。その試みにともにあれることはとても光栄で幸せなことだと思っています。
このフォーラムで深掘りしていくテーマは様々ですが、投稿下部に添付したのは、天外さんが、この前投稿した仮説です。このような内容を検証しながら丁寧に深掘りして味わっていけるなんて、なんて幸せなことかと思います。
10月にはまめぐらしの「大家の学校」10期の講師を4年ぶりに再度担当し、この場もまた整理と気づきの機会になるでしょう。
そして、仕事や祈りといったテーマにも様々な気づきが生まれることでしょう。
朱美さんは昨年、里親に関心を持ち始めました。まだ調べていないですが、小さく始めるとするなら、中高生が対象となるでしょう。
次女のひかちゃんも来年は保育園で年長。おかげさまですくすく育っています。ひかちゃんの通う「森と自然の保育園sora」も、福岡家のたらが保育園に一緒にかよっていたり、ウェルのハウスメイトが働いていたりの縁もあって、鴨川の棚田オーナーとして一緒に関わってくださっていて、なんとしあわせなことだと思っています。
年の瀬は恒例の紅白。来年も、ハウスメイト等と一緒に久里浜で初日の出を見るところから始まる予定。なかなか楽しみな一年になりそうです。
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コミュニティに関する天外仮説
1. 社会的視点から見たコミュニティの存在意義
(ア) 次世代社会の実験場
(イ) 弱者・社会的不適合者のシェルター
(ウ) 住民の意識の成長の場(実存的変容orトランスパーソナル)
2.社会から隔絶したコミュニティは、社会への影響力が小さい。
3.「成長の場」としての存在意義からは、様々な意識レベルの人の混在が大切。
選別が激しいと「成長の場」としての意義が薄くなる。「意識レベル」の上下が話題になる集団は「安心・安全の場」とならない。
4. 住民選別のポリシーが、そのコミュニティのフィロソフィーを表現している
いい人だけ集めたコミュニティは、社会の中での「意識の成長の場」としての意義がほとんどない。
かといって、とんでもない人が多いとコミュニティは破綻する。いまのコミュニティがどのレベルの人を何人くらい許容できるかの見極めが大切。その許容度がコミュニティの成熟度の指標のひとつ。
5. 自由な共生はない。
共生にまつわる不自由さをどう扱うかがコミュニティの課題。
6. エゴ(シャドーのモンスター)を否定したコミュニティはエゴから滅ぶ。
***カウンターカルチャーからの教訓***
(人間はモンスターが着物を着ている存在。モンスターを否定して抑圧すると余計巨大化する)
7. トラブルや紛争のないコミュニティは健全とはいえない。
皆が「いい人」を装えば紛争はなくなる。それは「全体性」が発揮できていない集団。トラブルや紛争があるのが当たり前!それをどう扱うかがコミュニティの課題。
「トラブルメーカーとは可能性を秘めた教師である」by A.ミンデル
8. 関係性が深まるほどトラブルや紛争が多くなる。
仲良しクラブコミュニティ→共同生活コミュニティ→
共同生産/ビジネス・コミュニティ→シェアハウス→共有財産コミュニティ→拡張家族
9. どれだけ「ダメ人間」をさらせるかでコミュニティの成熟度がわかる。「安心・安全の場」
10. どれだけ規則・ルール・裁きを減らせるかがコミュニティの成長の尺度
11. 住民の「能力・技能・行動・貢献」が評価される集団から「存在」そのものが尊重される集団への変容がコミュニティの大きなステップ。
能力の高い/低い、技能のある/なし、強者/弱者などの壁がなくなること。
12. 選民思想は危険
オウム真理教、連合赤軍の教訓
13.「実存的変容」を経て「ティール」のレベルに達すると、コミュニティに属する必然性は減る。
「実存的変容」を経た人はいまの社会の中でも居心地の悪さを感じない。だから、社会を変えようとする動機も、コミュニティを作る動機も、参加する動機もあまり高くないかもしれない(?)。
しかしながら、自ら発見した人間の営みの神髄を実験したい、あるいは、指導に喜びを感じる人はコミュニティに活路を見出すのかもしれない。この項目は、多くのコミュニティ・ソースにお会いしないとわからない。
―――「ウェル洋光台」 / 戸谷 浩隆 Hirotaka Toyaさんのfacebookより